過剰なセキュリティ

セキュリティ屋が自分の首を絞めるとき: 風見鶏のひとりごと

ある意味で過剰反応ともいえるこんな風潮が出るのは、つまりはリスクに対して個別の議論抜きで、ばっさり網をかけるような対策に終始していることが原因だと思う。つまりは、一番高いリスクを念頭に、かつ一番意識の低い人たちに合わせた対策を考えてしまっているからだ。

同感。個人情報保護にしてもそうだし、セキュリティ対策もそう。今の日本は過剰反応しすぎている。リテラシーを高めたり、安全な方法を教えたり、きちんとリスクを判断したり、そういったことを全部無視して、「とにかく禁止」という極端な対策に走りすぎだと思う。

自分自身が窮屈に感じるというのもあるが、会社のルールとしてなんでもかんでも「○○は禁止」としてしまうと、多くの人がそこで思考停止に陥いる危険性があるんじゃないかと心配になる。PCの社外への持ち出し禁止、USB利用禁止、個人PC利用禁止、添付メール禁止など挙げだしたらキリがない。これらも最近ではかなりの会社で実際に適用されていて、もう珍しくなくなってきている。ある意味怖い。