過剰なセキュリティとITコンシューマライゼーション

http://wiredvision.jp/blog/fujimoto/200802/200802191000.html

情報流出やコンプライアンス違反について、昨今の社会の反応は過激であり、経営者としては可能な限りリスクを減らす方向に力を入れる気持ちが強くなるのもわかる。しかしこうしたバランスを欠いた状況が企業を過度に守りに入らせているのは決して喜ばしい状況とは言えないだろう。

まったく同感。トレードオフのバランスが極端に偏っているとしか言いようがない。過剰な規制や規則は、思考停止する社員を増殖させるだけ。むしろ企業のリスクは高まるのではないか。


上記に続くパラグラフでは、Gmailなどのコンシューマー向けサービスのイノベーションについて触れ、企業向けサービスとの逆転現象について述べている。これはガートナーが言うところの「ITコンシューマライゼーション」の典型的な例だろう。これまでとは逆に消費者向け市場でサービスや技術が先行し、それが企業に影響を与えていく。

こういう流れをうまくとらえて乗ることができる企業は強くなり、旧来のやり方にしがみつく大企業は衰退していくのだろうか。セキュリティやコンプライアンスに過剰に反応して縮こまっていく企業に未来はないだろう。


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