CAPTCHAの有効性はすでにかなり低い

CAPTCHA(日本では画像認証と呼ぶこともある)について、江島さんがいいこと言ってる。

CAPTCHAは愚策:Kenn's Clairvoyance - CNET Japan

CAPTCHAの抱える問題とは、ようするに「強度を上げれば(読みにくくすれば)人間にも読みにくい」という単純かつ原理的な矛盾です。

本来、CAPTCHAはボットによる自動アカウント取得などを阻止する手段として、「ユーザにほんの少しだけ協力してもらう」というスタンスから出発しました。逆にいえば、これは100%サービス提供側の都合であって、ユーザにとってはどうでもいいことなのです。

ところが、自分の都合であるということを忘れたサービス提供者は調子に乗ってどんどん強度を上げ、偽陽性にイライラするユーザへの配慮を忘れ、まるでこれは「ユーザの当然の義務」であるかのようにふるまいはじめます。

これは、サービスを「おもてなし」と捉える立場からは考えられない態度です。

確かに最近のCAPTCHAは読みにくくて間違えやすく、イライラさせられるものが多い。ユーザビリティが低いだけでなく、最近ではセキュリティ面でもその有効性に疑問符がついている。江島さんは上記に続けてCAPTCHAを使わない方法についても考察されているが、他にもなにかいい方法はあるのだろうか?


(関連)