1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか! (評価☆5)
レビュー
とても効果的かつ実践的なマネジメント手法を短い物語の形式でまとめていて実にわかりやすい。すでに古典(原作は81年、翻訳が83年発行)だが、今読んでもとても新鮮な本。物語形式というのは読みやすいかわりに印象に残りにくいと思っていたが、この前レビューした「ウサギはなぜ嘘を許せないのか?」といい本書といい、内容がいいものではメリットの方がはるかに大きいと思う。
メモ
- 「気分のよい部下はよい成果を生む。」
- 1分間マネジャーの3つの秘訣
- 1分間目標設定
- 1分間称賛法
- 1分間叱責法
- 目標と達成基準は1ページ以内で、1分間で読めるように
- 問題は行動に即した言葉で説明する。起きている事柄を観察しうる、また測定しうるような言葉で。
- 「部下が潜在力を十分に発揮するように力を貸せ。部下が仕事をうまくやっているところを見つけろ。」
- 「私が費やす最良の時間は、部下に投じる時間である。」
- マネジャーの3つの選択
- 勝者を雇い入れる
- 勝者になれる可能性のある者を雇い、系統的に訓練して勝者に仕立てる
- 何もしないで祈る
- 誰かを訓練して勝者にしようとするとき、もっとも大切なのは、仕事をうまくやっているところをとらえること、それも初めはおおよそでもいいから正しくやっているところをとらえ、次第に希望どおりの行動に移らせていくこと。
- 「1日1分自分の目標をチェックしろ。成果をチェックしろ。そして自分の行動が目標に合致しているかチェックしろ。」
- 叱責の目的は、問題の行動を取り除き、その人間を守るということ
- 3つの基本的な要素が人の行動を著しく変えていく
- 相手にどういう"間違い"を犯したかを話す
- それについて"どう感じて"いるかという気持ちを話す
- 相手が"人間として"いかに貴重な存在かをよく納得させる
- 「目標が行動を促し、成果が行動を持続させる。」
- 作者: K.ブランチャード,S.ジョンソン,小林薫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1983/02
- メディア: 単行本
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