Beyond Bullet Points(BBP)の方法論

前回の続き。


BBPは効果的なスライド作成法にフォーカスした方法論で、プレゼンテーションについてはあまり触れられていない。BBPでは以下のステップでスライドを作成していく。

  1. ストーリー・テンプレートを作成する
  2. テンプレートの内容にしたがって、スライドのヘッドラインを作成する
  3. 各スライドでしゃべる内容(ナレーション)をノート画面に書く
  4. 最初の5枚のスライド(導入部)のラフなスケッチを描く
  5. 残りのスライドのスケッチを描く
  6. スライドのレイアウトを決める
  7. スケッチをもとに、最初の5枚のスライドに図、グラフ、写真などを追加する
  8. 同様に残りのスライドも作成する

特に重要なのは、最初にしっかりとしたストーリーを作ることと、ストーリーを元にしてスケッチ(絵コンテ)を作ること。ここまでの作業はPCを使わなくても、紙とペンでもできる。Presentation Zenの Garrさんも、「最初はアナログで」と言っている。


ストーリー・テンプレートを使った台本作りと絵コンテ作りについては、こちらのサイトに詳しく解説されている。
http://e-doc.no-ip.com/archives/704
http://e-doc.no-ip.com/archives/707


BBPでおもしろいのは、ストーリー・テンプレートに書いた文章を、そのままスライドのヘッドラインにしている点だ。ヘッドラインを書くポイントについてもルールがある。

  • 主語と述語を含む能動態の簡潔な文章にする
  • 明確で直接的かつ具体的な「話し言葉」にする
  • ヘッドラインの文章同士につながりをもたせる

ということで、ここまでが Chapter3の内容。


残りは、こんな感じ。おいおいまとめていく予定。
Chapter 4,5: ストーリー・テンプレートの作成方法
Chapter 6,7: ヘッドライン、ナレーション、スケッチの作成方法
Chapter 8: スライドの作成方法
Chapter 9: サンプルをもとにBBP全体の復習
Chapter 10: 発表におけるBBPのルールやTipsの紹介


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