Beyond Bullet Points(BBP)の3つのトリック

BBP本はしばらく前に買ったまま放置してあったのだが、Presentation Zenのセミナーに行ったのを機に読むことにした。本の内容をいくつかにわけてメモしておくことにする。


Chapter2ではBBPの3つの重要なポイントについて説明されている。

Trick 1: Slide Sorter Viewで、スライド全体のボリュームを見極める

人間の脳内のワーキングメモリ(短期記憶)は、感覚記憶や長期記憶と違って処理量に制限がある。そのためあまりにもビジーなスライドや量の多いスライドは聴衆の記憶に残らない。BBPのスライド作りではこの点に注意を払う。全体を俯瞰するには Slide Sorter Viewが便利。

Trick 2: Notes Page Viewで、スライドとナレーションを同期させる

ワーキングメモリは2つのチャネルから情報を受け取る。それは、(1) ビジュアル・チャネル(Visual Channel)と(2) ヴァーバル・チャネル(Verbal Channel)。BBPではこの2つのチャネルに着目する。ノートを活用することで、スライドの内容とその時に喋る内容とを一致させる。このノートはハンドアウトにも流用できる。

Trick 3: Normal Viewで、聴衆の注意を惹きつけ導く

構造化されていないビジーなスライドは聴衆の注意を散漫にする。BBPでは各スライドのヘッドラインに重要なポイントを要約した文章を書き、シンプルなグラフィックでそのスライドの内容を示すことを心がける。


BBPメソッドによるスライド作成法については、また改めて。なおBBPによるプレゼンテーションについて、日本語で素晴らしいまとめを書いておられる方がいて、実際に自身の講演で実践されているようだ。


ちなみにこの本の著者のサイトはこちら。


Beyond Bullet Points: Using Microsoft® Office PowerPoint® 2007 to Create Presentations That Inform, Motivate, and Inspire (Business Skills)

Beyond Bullet Points: Using Microsoft® Office PowerPoint® 2007 to Create Presentations That Inform, Motivate, and Inspire (Business Skills)


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