レバレッジ時間術 (☆5)

レビュー

レバレッジ」シリーズの第2弾。とても具体的ですぐに実践できる内容ばかり。非常に有用だ。この本の主張の要点は、「時間を有効活用する(時間にレバレッジをかける)ための仕組みを作ること」である。「仕組み」には再現性がなければならない。「時間を投資する」ことの重要性にあらためて気が付かされる1冊である。

メモ

  • 時間投資の仕組み作りに時間を投資すること
    1. リサーチ: 自分の時間の使いかたを知る
    2. スクリーニング: どこを効率化すべきか検討する
    3. 仕組み作り: 再現性をもたせて効率化する
  • レバレッジ・スケジューリングの3つの柱
    • 俯瞰逆算スケジュール(カレンダー)
    • 時間割
    • タスクリスト
  • 俯瞰逆算スケジュールはアクティブ・スケジュール。明確なゴール設定が必要。成果につながる重要な課題を3ヶ月先まで見通す。課題を設定し、俯瞰逆算して、スケジュールに乗せること。
  • 時間割を作るためにまず時間家計簿をつけること。時間の使い方を4つのカテゴリーに分類する。
    • インプット: 自己投資の時間
    • アウトプット: 仕事をしている時間
    • 生活: 食事、風呂、睡眠などの時間
    • プライベート: 自由に使う時間
  • 「インプット」の時間を「天引き」すること。次に「アウトプット」「生活」「プライベート」の順に時間を割り当てること。
  • 毎朝「タスクリスト」を作ること。俯瞰逆算スケジュールから、今日具体的に何をすべきかというところまで落としこむこと。「タスクリスト」とは「成果を上げるために、今、必要な仕事」のリスト。
  • 「タスクリスト」のほかに、「備忘リスト」「チェックリスト」を活用する。
  • 1日の時間割を作ることの効果 → 1つ1つの行動に時間の枠を設けることで、その枠内で完結させようというモチベーションが強く働く。限られた時間の中で一定の成果を上げるために、やる必要のないムダなことが排除されるので、時間密度が高まる。
  • 平日は「すること」を決める。休日は「しないこと」を決める。
  • "Doing More With Less"
  • 時間を「10分の1に短縮する」ことを考える。それにはこれまで続けてきた何をやめるべきなのかを見極める強靭な選択力と決断力が要求される。
  • 意思決定を求められた場面で即座に判断ができないなら、それは情報が不足しているからだと自覚して、「その場で判断をしない」という意思決定をすべき。情報が十分に集まったら、それをもとに即座に判断する。判断にかける時間は1日もあれば十分。情報さえ十分集まっていれば、決断は速やかにできるもの。もしそれができないとすれば、それは、根本的なところでゴールが明確になっていないから。
  • 他人の時間を尊重することも、大事な時間投資である。