レバレッジ・リーディング(評価:☆5)

レビュー:

全ての読書にあてはまるわけではない。著者は対象をビジネス書に限定した上で、読書を自分への投資として最大限に活用する方法を述べている。常識にとらわれない読書の仕方が参考になる。最も確実な投資は自分への投資とよく言われるが、著者はその費用対効果がとても高い(100倍)のが読書だと言う。読後のフォローが最も重要だという部分に納得。また著者の進めに従って、この本を読むときはあちこちに線を引き、ページを折ってみた。

メモ:
  • 汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されている
  • 他人の経験や知恵が詰まった本というのは、とんでもなく安価で、割安なもの
  • 一冊のみを読んで、この著者の意見がすべてだと思い込んでしまう危険を避けるために、多読をする
  • 即戦力になるのは、自分にとってやさしい本 、読みやすい本。ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということ。したがって「教養型」の本ではなく、「経験型」の本を選ぶべき
  • 読書の流れ
    1. 本を読む目的を明確化
    2. 制限時間を設ける
    3. 全体を俯瞰する(まえがき、あとがき、目次)
    4. 読書開始(緩急をつけて、ポイントを押さえる)
  • 80対20の法則を応用する。単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分。完璧主義を捨てること。それが第一歩。
  • 必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印を付け、ページの角を折る。そうすることで「単なる本」から「収益を上げる資産」にする。
  • メモすることで記録に残し、実践に使う。メモの内容を自分の中に刷り込んでいき、習慣化することで正しいやり方を身につけたり、あるいは、実践のプロセスで、メモしたことがそのまま使えるか使えないかもわかる。そうした反復をしながら、現実にあうようにアレンジすればよい。そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになる。
  • 読んだ本一冊につきメモを一つ作る。メモがたまったらカテゴリーにわける。それ以外に「データ」「引用文」というカテゴリーも作る。「データ」は、自分のビジネスに必要な数字とめぐり会ったときに、メモする。「引用文」は、とても感銘を受けた言葉と出会ったときに、誰の言葉なのかを明記してメモする

レバレッジ・リーディング

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