面接で何を聞くべきか? 〜「Joel on Software」を読んで考えたこと〜

今「Joel on Software」を読んでいて、「第20章 採用面接ゲリラガイド」の内容がなかなかおもしろかったので自分でも考えてみる。


まず面接のプランはこんな感じか? (中途採用面接の場合)

  1. イントロダクション (面接の進め方について)
  2. これまでの職歴を中心に自己紹介をしてもらう
  3. 最近の仕事および最も注力した仕事について聞く
  4. 転職の動機について聞く
  5. 入社したらどういう仕事をやりたいのか聞く
  6. 具体的に自分はお客さんにどういう価値を提供できると思うか聞く
  7. 最後に質問を受け付ける
イントロダクション
軽く自己紹介して今日の面接の進め方を簡単に説明する。候補者がリラックスできるように親しみやすい感じで。
自己紹介
履歴書、職務経歴書を見ながらこれまでの経歴を自分で紹介してもらう。どこに重点をおいて説明するか、相手(面接官)に理解してもらうおうと努力しているか、注意深く聞く。
仕事の内容についての質問
自己紹介では不十分だった点について、具体的に突っ込んで聞く。特に候補者がどういう役割を担ったか、何を達成したかについて。また苦労した点や満足した点などについても聞く。エンジニア志望であれば時には技術的な詳細にも触れて候補者の技術力の高さをはかる。自分の仕事について相手にわかりやすくまた情熱をもって伝えることができるかが重要。
転職の動機
自分のキャリアプランをどう考えているか聞く。なんとなくただ現状に不満で転職を考えている場合は要注意。
やりたい仕事
何がやりたいのか、そのために自分のこれまでのキャリアがどう生きるのか、自分に足りないと思う部分はなにかを聞く。自分に対する問題意識が高いかどうか。漠然と「コンサルタント」がやりたいなどと主張し、自分の言っていることの内容もよく理解していないような場合は要注意。
提供できる価値
自分の仕事の意味についてどの程度考えているかを聞く。およそどんな仕事でもそれによって影響をうける受け手(お客さん)が存在する。そういう意識が全くない場合は要注意。
質問は?
聞くべきことを全て聞いたら最後に候補者からの質問を受ける。これは候補者が何に興味をもっているのか判断する材料にもなる。この時点では採用か不採用かはほぼ考えが決まっていることが多い。しかし仮に不採用にしようと思ったとしても、自分の会社についてより理解を深めてもらうために、質問にはできるだけ丁寧に正直に答える。どうせ不採用にするんだからなどといい加減な受け答えをしないように注意する。

採用/不採用の判断に迷う場合の自分への質問

  • 相手と一緒に仕事がしたいと思うか
  • 相手のことをもっと良く知りたいと興味がわくか
  • それでも迷うなら不採用にする

書きながら考えてみても、なかなかまだ自分流の面接スタイルが確立していないなあと気づく。Joelさんは「(1)頭が良く (2)物事を成し遂げる」人を採用せよと言っている。単純なようでいてこれはなかなか奥が深い。試行錯誤を繰り返しながら見出していくしかないのだろう。

面接は何度やっても難しい...

Joel on Software

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