Winnyによる情報流出

今朝は朝からNHKがニュースでWinnyの話題を取り上げている。確かにWinny(Antinny)による情報流出は目に余るが、それにしても官房長官がわざわざ特定のソフトウェアを取り上げて「Winnyは使うな」と言うとは。異例が必ずしも悪いわけではないし、いい前例となることもあるが、今回の異例ははたしてどうか。

それにしても残念なのは、Winnyが法律違反のソフトウェアというレッテルを貼られてしまい、作者も裁判を争っている最中で、ソフトウェアの改良が出来ないという状況になってしまったことだ。Winnyが違法かどうかは法律問題なので正直よくわからないが、少なくとも今問題になっている情報流出はWinnyそのもののせいではなく、Antinnyおよびその亜種に感染することによって起こっている。そして開発者である金子さん本人が語っているように、こうしたウィルスによる情報流出を防ぐように改良を行うことは技術的に十分に可能だったはずだ。

不運な出来事が重なってしまったといえばそれまでだが...

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