お金持ちになる人、ならない人の仕事術 (評価:☆4)

レビュー

タイトルに「お金持ちになる」とついているが、人生で成功するための心構えや習慣について教えてくれる本。原著のタイトルも "Change your thinking, change you life - How to unlock your full potential for success and achievement"である。各章にまとめや実践的なテクニックが紹介されているのもなかなかいい。

メモ

  • 条件がすべて整うのを待っていてはいけない。もしチャンスが見つからないなら、「どうすればチャンスを作り出せるか?」と自問する。
  • 怒りをコントロールするには、自分にも責任があるという事実を受け入れることが大事。
  • 許すという行為は完全に利己的な行為である。相手とは関係なく、あくまでも自分の心の平和を得るための行為だからだ。
  • 人間は自分がずっと考えているものになる。あなたが信念を持っていることは、その内容が事実かどうかに関係なく、やがて現実になる。ここで重要なのは、あなたの信念はすべて、後天的に身につけたものであるということ。
  • 磁石の法則』→ 自分の目標について強く思えば思うほど、それを達成するという気持ちが強くなる。その気持ちが強ければ強いほど、目標を引き寄せる力も強くなる。
  • 一致の法則』→ あなたが経験する出来事は、あなたの心の中の世界を映し出している。
  • 言い訳がうまい人は、ほかの何をしてもうまくない。
  • 天才になる3つの条件
    1. 心を開いていること。 (好奇心、柔軟性、適応力)
    2. 問題を計画的に解決しようとすること。
    3. 問題に対処するために自らにさまざまな質問を投げかけること。
      • 「これは正確にはどういう問題なのか?」
      • 「これはそもそもなぜ問題なのか?」
      • 「この問題に対する理想的な解決策は何か?」
      • 「その解決策を実現するうえで障害になるものは何か?」
      • 「なぜこういう状況が存在するのか?」
      • 「どのようにしてこういう状況になったのか?」
      • 「その原因は何か?」
      • 「いつどこでこうなったのか?」
      • 「誰がかかわっているのか?」
      • 「この問題の解決策はどれだけあるか?」
      • 「その中で最も妥当な解決策は何か?」
  • 的確な質問を自分に投げかけ、正直に答える習慣を身につけること。
    • 「問題の本質は何か?」
    • 「この問題に対する最も単純明快な方法は何か?」
    • 「ほかに問題はないか?」
    • 「自分はこれから何をしようとしているのか?」
    • 「自分は今、どういう方法でそれをしようとしているのか?」
    • 「もっといい方法はないか?」
    • 「自分はどういう思い込みをしているか?」
    • 「自分が当然だと思っていることは何か?」
    • 「自分は無意識に思い込みをしていないか?」
  • マインドストーミング』→ 紙に自分の目標や問題を質問形式で書き、少くとも20個の答えを思いつく訓練をする。
  • 失敗を成功に変える2つの質問
    1. 「自分がしたことの中で正しかったことは何か?」
    2. 「自分の行動の何を改善すればいいか?」
  • 失敗を乗り越えるには、次の3つを自分に言い聞かせること。
    1. 「それは自分の責任だ」
    2. 「成長と飛躍のためもチャンスとしてとらえよう。すべての経験はポジティブな経験だ」
    3. 「このネガティブな状況を大局的見地に立って眺めよう」


お金持ちになる人、ならない人の仕事術

お金持ちになる人、ならない人の仕事術

頭がいい人、悪い人の仕事術 (評価☆3)

レビュー

これまたタイトルがよくない。「頭がいいか悪いか」など関係なく、内容はタイム・マネジメントに関する本。原著のタイトルは "TIME POWER: A Proven System for Getting More Done in Less Time Than You Ever Thought Possible." ブライアン・トレーシーのベストセラーなのだが、仕事術に関する似たような本を読んだあとだとあまり新鮮味がなかった。もちろん内容はとても素晴しい。

メモ

  • 7つの無駄な時間を減らすこと
    1. 電話
    2. 急な来客
    3. 会議
    4. 事故への対応
    5. 先延ばし
    6. 人づきあい
    7. 優柔不断
  • 人間は「選択する生きもの」である。ほんとうに重要なのは何かを考えること。「80対20の法則」(パレートの法則)を生活全般に適用すること。
  • 「急ぎ」と「重要」を必ず区別することが大切。
  • 優先順位はABCDEリストでつける。
    • Aリスト:非常に重要な課題。やらないと重大な影響があるもの。
    • Bリスト:やるべき課題。するかしないかで多少の影響がでるもの。
    • Cリスト:したほうがいい課題。してもしなくても影響のないもの。
    • Dリスト:委任(Delegate)のD。他人にまかせられるか考えるべきもの。
    • Eリスト:除外(Eliminate)のE。全く影響を及ぼさない小さな課題は除外する。
  • すべての仕事の意義は、「付加価値をつける」ことにある。
  • 時間は、自分の人生そのものである。
  • よい仕事習慣の基礎は、「焦点」と「集中」である。
    • もっとも重要な目標を実現するために、最優先でやらなければならないことは何か。そこに焦点をあてる。
    • 集中とは、ある課題を100%完了するまで、現在地点から目標地点までよそ見をしたり脇道にそれたりせず、まっすぐに進むこと。


頭がいい人、悪い人の仕事術

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