ライフハックス−鮮やかな仕事術 (評価☆3)

レビュー

ライフハックス本といっても単なるツールの紹介だけでなく、ライフハックスの心理学的な側面についても触れている点が◎。(著者は脳科学、心理学の専門家。)だが全体的にはイマイチの内容。

ツールとして、GmailGoogle Calendar、あとで読むなどを駆使するあたりは、いまどきの流行か?アナログ情報の整理法としては野口先生の「超」整理法を絶賛している。

メモ
  • 心理学的視点に立って考えると、重要なのはストレスを減らしつつ、なおかつ仕事に生産性を求め、「認知リソース」をできるだけ解放し、これを仕事自体に集中するということ
  • 「記憶」「注意」「思考」をするために活用できる脳のリソースには限界があって、その限界を超えた量の内容を覚えておこうとしたり、意識させられたり、考えなければならなくなると、作業のパフォーマンスは脳の資源が足りないせいで極端に低下する。その容量のことを心理学では「認知リソース」と呼ぶ。
  • 重要なのは「やるべきこと」をできるだけ減らすこと
  • タスクリスト(やるべきこと)を減らすためには、まずこれらを分類すること。
    1. 今すぐやるべきこと
    2. あとですぐやるべきこと
    3. いつかやればいいこと
    4. 自分がやらなくてもかまわないこと
  • タスク管理には"Remenber the Milk"が便利
  • アフォーダンス」とは願望をうまく受け止めてくれるようなもの。「良い道具」とは、仕事をしようという気持ちをうまく救い上げてくれるツールでなければならない。
  • 行動パターンを自力で変えることは非常に難しい。そういうときに「言葉の力」を借りるという方法もある。モチベーションを高めるために自己啓発本などを再読する。