Anonymousが仲間割れ? またなの?

当事者達へのインタビュー記事

http://www.thinq.co.uk/2011/5/9/exclusive-anonops-splinter-group-speaks-out/
http://www.thinq.co.uk/2011/5/10/anonops-accuses-coup-leader-bullying/
http://www.thetechherald.com/article.php/201119/7163/The-fighting-continues-as-AnonOps-stages-a-comeback

Anonymous側の主張

http://message.anonops.in/

Ryanが公開した ID, IPアドレスおよびログ

https://sites.google.com/site/lolanonopsdead/


5/9 AnonOpsの IRCオペレータの一人 Ryanが "クーデター"を起こした。彼は AnonOpsが Owenを初めとする少数のリーダーによって運営されており非民主的であることに反発。AnonOps.net/AnonOps.ruのドメイン支配下におき、これらのドメインへのアクセスを自分のサーバーにリダイレクト。アクセスしてきた 653ユーザーの IDとIPアドレスを公開した。また他の AnonOpsのサーバーに対しては Botnetを利用した DDoS攻撃をしかけてきた。Ryan曰く「AnonOpsを安全に運営するための唯一の方法は、現状がいかに脆弱であるかをユーザーに示すことだった」と言っている。

AnonOpsも当然これに対抗。AnonOps.inに今回の件についてのメッセージを掲載。.ru/.netにはアクセスしないようにメンバーに呼びかけた。また Ryanの行動に怒ったメンバーの一人が AnonOps.netを逆にハック。Ryanの個人情報を晒した。彼らは .net/.ruの代わりに、IRCサーバーを別の場所(AnonOps.in)に準備しているようだ。

AnonOps側は「IRCサーバーの一部が使えなくなっただけ」と事態を沈静化させようとしている。


ところでこのインタビューで明らかになったことがもう一つ。Ryanは OpSonyやその他のオペレーションにおいて、LOICではなく他の Botnetを利用して攻撃を行っていたようだ。Ryanは自分がサポートしなければ OpSonyはどうなるかわからなかったとも述べている。またRyanを支援するメンバーの一人は、OpSonyなどいくつかのオペレーションにはそもそも賛成できなかったと言っている。このあたり、運営方針に対する意見の相違があったのだろう。


なおこうした Anonymous内部でのいざこざは今回が初めてではない。つい最近も元Anonymousメンバーのグループが Anonymousで活動中のメンバーに関する個人情報を暴露し、Anonymousも対抗するという事件が起きたばかりだ。